国内屈指の「荒波パワースポット」。夜明けの太陽と海の輝き。
大洗の海は魅力的だ。目の前に広がる大海原をただ眺めるだけでも、その魅力は充分に伝わってくる。しかし、それだけではもったいない。まだまだ多くの魅力が大洗の海には秘められている。ゆっくりと宿に滞在しながら、その魅力を存分に味わい尽くしてほしい。
海は表情を変える。天候によって荒々しく猛る時もあれば、比較的おだやかな時もある。大洗の海は外海に位置するので、その波はさざ波というよりも荒波と言った方がしっくりとくる。海面の岩の上に大洗磯前神社の神磯の鳥居が建っている。荒波を受けながら力強く鳥居が建ち続ける様は実に神々しい。
時間帯によっても表情は違ってくる。昼間のきらきら輝く海、夕日が沈む瞬間の黄金色に輝く海、漁船のシルエットを映しながら朝焼けに染まっていく夜明けの海、それらをすべて見てほしい。窓を開けば波の音が聞こえてくる。潮の香も感じることが出来るだろう。海は五感で感じるものだ。このように長い時間をかけて、ただ海を感じる時間を過ごしてほしい。忙しい現代人にとって海を感じる時間は、自然のパワーを充電できる貴重なひとときなのだから。
黒潮と親潮がぶつかる豊かな漁場。海の幸と地酒で心ゆくまでのんびりと。
大洗沖合の海は黒潮と親潮がぶつかる豊かな漁場として知られている。春のシラス、冬のアンコウが広く知られているが、漁港にはほかにも、ヒラメ、カツオ、スズキ、サバ、鹿島灘ハマグリ、岩牡蠣など、近郊で獲れた新鮮な魚介類が豊富に水揚げされている。
大洗の食の魅力は魚介ばかりではない。大根、さつま芋、イチゴなどは大洗産のものが多く出回っている。茨城県全体でみれば米や野菜など、全国でもトップクラスの生産量を誇るものが少なくない。奥久慈シャモや常陸秋そばなど、ブランド化され全国的にも評価が高い食品も豊富にある。
こういった食の魅力を心ゆくまで味わえることも宿に泊まる大きな魅力だろう。選び抜かれた極上の地酒と一緒に、大洗の食を味わい尽くしてほしい。
荒波と太陽。海自然が育くむ絆。素朴なあったかさにふれる休日。
その土地を訪れる際の楽しみのひとつとして、地元の人とのふれあいがある。大洗の人たちの笑顔は素敵だ。素朴さの中に人情味があふれている。
大洗は海の街だ。漁師を生業にしている人が多い。大海原で漁をする、考えようによっては命がけの職業だ。そのためだろう、漁師同士の仲間意識は強く、助け合いの精神が行き届いている。さんさんと降り注ぐ太陽の元で、荒波という海自然が育んだ固い絆だ。また、大洗は海水浴や神社参拝のため、昔から多くの観光客が訪れていた。そのため、おもてなしの心が自然に育まれている。
商店街を訪れた際、自然に向けられる笑顔は、如実にそれを物語っている。そんな素朴なあったかさに満ちた笑顔と出会うため、今度の休日は大洗を訪れたい。ゆっくりと宿泊しながら地元民との交流を心ゆくまで楽しむのだ。