入った瞬間に思わす「わぁっ」と声が出てしまうレストラン。太く大きな梁が巡る高い天井を見上げると、大きな窓から明るい日差しが差し込みキラキラと輝いている。日が暮れると薪ストーブの炎がアメリカの古き良き時代のような雰囲気を演出。

大きな炊飯器をどーんと置いてくれた女将さんの「とびた米ですよ」と言う言葉に思わず「？？？」。そんな銘柄あったかしらと思ったら、なんと宿の目の前の田んぼで作られた自家精米とのこと。この宿では朝食がごはんと味噌汁は自分でよそうセルフ式。だから大盛りだっておかわりだって、無くならない限りは自由なのだ。米どころ茨城とは言え、大洗のお米はなかなか味わえない。この機会に思いっきり堪能してしまおう。

温かみのあるレストランや客室からは対極とも言える、シンプルかつシックなお風呂。はじめは少し違和感を覚えるが、ほどなくしてこの空間がとても居心地の良いものだと気付く。余計な装飾を排したこの空間こそ、ボーッとしたり、回顧したり、予定を立てたり…自分の気持ちに素直になれるから最適な場所。天然温泉の心地よさも助けてついつい腰を上げたくなくなるが、長湯は無用。温泉効果ですぐに芯からポカポカだ。

創業40年。年間民宿としてビジネスから観光まで様々なニーズに応えてきた「とびた荘」。2004年のリニューアルで和室に加え、洋室やログハウス風レストラン、清潔感あふれるお風呂も完備。これらは全てご主人のアイデアで、コアな女性客を増やし続けている。それを支えるのが笑顔の素敵な女将さん。また、息子さん手描きの周辺観光MAPは必見だ。